2019年7月10日水曜日

新緑の頃

 こんにちは 高村光太郎記念館です。
紫陽花のきれいな季節になりました。紫陽花ロードを詩人の気分になって散歩するのはどうでしょうか?


 今年は雨も少なく、色も鮮やかです。

 もみじの花や桑の実もお出迎えしています
 今日はこの緑の森を見て「新緑の頃」という詩が浮かびましたのでご紹介します。

     新緑の頃
青葉若葉に野山のかげろふ時、
ああ植物は気良いと思う。
植物はもう1度少年となり少女となり
五月六月の日本列島は隅から隅まで
濡れて出たような緑のお祭り。
たとへば楓の梢をみても
うぶな、こまかな仕掛けに満ちる
小さな葉つぱは世にも叮嚀(ていねい)に畳まれて
もつと小さな芽からぱらりと出る。
それがほどけて手をひらく。
晴れればかがやき、降ればにじみ、
人なっこく風にそよいで、
ああ植物は清いと思う。
さういふところへ昔ながらの燕が飛び
夜は地虫の声さへひびく。
天然は実にふるい行状で
かうもあざやかな意匠をつくる。

            1940年5月6日作

2019年7月8日月曜日

中学生職場体験

今年も職場体験の季節になりました。
今年は男子3人です。
 先ずは、展望台に行くためにクマよけのピストルを、パン、パン、パンと威勢よく鳴らします。動物は火薬のにおいが嫌いなようですから、用心のために施設内はこの音と、音楽を鳴らしています。

 去年加えた、鐘です。
「恋人の聖地」まではいきませんが、光太郎が智恵子の名を読んだ場所です。
かなりご利益があるのでは、と期待を込めて。
 その後、記念館で職員から中の説明を受け、職員の仕事の説明も聞きます。
彫刻に触れるのも珍しいことなので作品を見ながら興味深々の様でした。
 丁度いいタイミングで団体のお客様が来館。
張り切って、チケットやパンフをお客様に渡します。
記念館内では、展示の説明も立派にこなします。
お客様も、かわいい職員の笑顔でうれしそうです。
今日はラッキーな日ですね。
午後からは、商品作りの体験をしました。
消しゴムはんこを使って、まずは、試し押しをし、つき方を学びます。
意外と押し方にもコツがいるので、上手に、つけたり、つけなかったり。
つき方になれてきたら、カードや用紙についていきます。
最後は、うちわ作りです。
沢山の材料から図案を選び、器用に絵を完成させていきます。
観光施設ですから、大きな声での挨拶。そして笑顔、どれも満点の3人でした。
今度は家族と一緒に来てくださいね。

2019年6月22日土曜日

掲載誌の紹介

みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です
梅雨の季節になりましたね。
森も、緑濃い季節になりました
歩くのも素敵な森林浴になります
 今回は記念会の女性スタッフが、、中心になって研究を進めている光太郎の食の事をお知らせいたします
主にここ花巻での森の暮らしで光太郎が実際に作って食べたであろうと思われるレシピを再現しています。
今回、14号になりました。全部並べると、圧巻です。
私たちも、頑張ったなぁ~という感激、ひとしおです。
[maticoco]というタウン誌です。
この裏表紙に、私たち光太郎記念館の職員が、その季節に合ったレシピを紹介しています。
メインの食べ物と、飲み物、デザートも出る時があります。
材料も仕入れが大変だったときは、それも撮影に入れています。
光太郎はヨーロッパの食べ物、とくにフランスには思い入れがあるようです。
フランスの調味料などは、大変興味深いですね。
今回は、変わったコーヒーも紹介しています。
生みの苦しみ?もありますが、スタッフ全員頭を悩まし、その日の撮影にこぎつけます。
毎回楽しみにして下さる方もいらっしゃって、私たちも頑張りがいがあります。


このタウン誌を発行している方々が、これも花巻市のタウン誌 「花日和」に載りました。
細かく紹介してくださっています。

光太郎が、自然を舞台にして生活した場所です。
是非、足をお運びください。

2019年6月7日金曜日

森の仲間

 みなさんこんにちは。
6月になりましたね。
森は一層緑を増し、ヤマボウシの花がお出迎えをしています。
5月、6月は中学生の修学旅行のシーズンです。
当館にも主に関東の女子中学校が来館します。

生徒さんは、 朝、ホテルを出発し、クラス単位で宮沢賢治記念館と当館を交代して見学する形が多いようです。
高村光太郎記念館では、朝の澄んだ空気と森の緑に感激しながら光太郎の世界に浸っていただきます。

 運が良ければこんなかわいい、森の仲間にも会えますよ。
陰に隠れると見つけるのは大変になりますが、見つけた時の感激はひとしおです


2019年5月17日金曜日

高村祭

 みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です。
今年も5月15日高村祭が、ここ太田山口で開催されました。
今年は朝、雨の為、旧山口小学校にある高村ドームで開催されました。
献花 太田小学校
献茶 花巻東高校 茶道部
光太郎も喜んでいらっしゃるのでは。


西南中学校の先導により「雪白く積めり」を全員で朗読します。
今年就任された、花巻高村光太郎記念会の大島会長からと花巻市長からの挨拶で始まりました。




太田小学校2年生の皆さんで、「案内」の詩を朗読、旧山口小学校の校歌を歌って参加者の皆さんから大きな拍手をもらいました。
 西南中学校は「西南中学校精神歌」、花巻高等看護専門学校はコーラス
そして花巻南高校と花巻高等看護専門学校から
「岩手の肩」
「激動するもの」
「非常の時」
を朗読していただきました。

 今年の特別公演は、総合花巻病院院長の後藤勝也先生です。
演題は「高村光太郎と花巻病院」です。
ご自分が小さいときに電車の中で会ったお話から始まり、学生時代に学んだ光太郎の詩の事や花巻病院とのかかわりなどを楽しくお話して下さいました。
2部はここ山口地区の開催です。
花巻農業高校の鹿踊りに始まり、歌や、手踊り、フラダンスなどお弁当を食べながら、楽しみました。

毎年5月15日は高村祭を開催しております。
ぜひ、来年もいらっしゃってください。

2019年5月14日火曜日

明日はいよいよ高村祭

 みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です
新緑真っ盛りの駐車場からの眺めです。

 明日はいよいよ高村祭です。
光太郎が東京を出発した日を記念して毎年この日に開催されます。
今年で62回になります。
毎年楽しみな特別講演、今年の講師は総合花巻病院 院長である後藤勝也先生です。
「高村光太郎と花巻病院」
という題で講演してくださいます。

地元太田山口の皆さんがずーっとこの行事を引き継いで下さり、62年もの間1度も休むことなく開催しております。
これも素晴らしいことですね。
 先日、地元に皆さんや太田地区振興会の皆さん60名ほどで、大掛かりな草刈りなどの清掃をしていただき、準備万端です。
当日は、この広場で開催されます。
雨天の場合は、手前にある高村ドームでの開催となります。
おおきなやまなしの花木もお出迎えすることでしょう。
みなさん、どうぞいらしてください。
当日は、入館は無料開放の日です。
花巻駅西口から10時半にバスも出ます。
今年は、お抹茶の野点の席もあり、パンやコーヒー、お団子の屋台も参加します。
楽しみですね。
是非晴れてほしい1日です。

2019年5月6日月曜日

森のギャラリー イベント情報

 みなさん、こんにちは
高村光太郎記念館です。
今日は、連休中から開催されている森のギャラリー
「美しきものみつ」の展示会から少し中継したいと思います。
連休中はお天気にも恵まれ、高村光太郎記念館、高村山荘、森のギャラリーと沢山のお客様でにぎわいました。
ありがとうございました。
新緑が大変美しく、ここ、森のギャラリーは少し高台になっているため、絶好の展望となっています。

さて、5月1日は、天皇即位記念のため、この記念館も「無料開放」の日でした。
 森のギャラリーは、
多田民雄氏(画家)と
安部勝衛(陶芸家)のお二人による作品展です。
多田氏は、今までの作品の中からポスターを中心に展示しております
当記念館のポスターもたくさんあります。
 記念会では、智恵子ゆかりのブランケットをもとにしたタペストリーも、糸車や糸と一緒に展示しております。
一昨年、県立短大の菊池先生が色々な分野の先生方に、ご協力を得て、当記念館のホームスパンを研究してくださいました。
3月にその研究発表があり智恵子ゆかりのブランケットであることがわかりました。
今回はタペストリーですが、色的には実物とあまり遜色が少ないと思われます。
この機会に、ぜひご覧ください。
安部勝衛氏の陶芸は、沢山用意していただきました。
そして、俳人でもあるため、光太郎の詩を書で表現していただきました。
それも展示しております。
光太郎ファンにはうれしい展示です。
今回の企画展のために新たに作ったグッズや陶器の販売もしております。
光太郎散歩道では、木々が芽吹いて新緑が美しくなりました。散策を楽しみながら、森のギャラリーまでぜひ足をのばしてください。

2019年5月1日水曜日

森のギャラリーOPENします

森のギャラリーは、智恵子展望台の下にある旧高村光太郎記念館です
今年は第1弾として5月3日から、ここ花巻の2人の作家の方が中心になり、陶芸とポスターの作品を展示いたします。
その他に光太郎ゆかりの書や茶碗、ブランケットの説明など盛りだくさんです。
新緑の季節、ぜひ足をお運びください。

2019年4月29日月曜日

山の春

光太郎は、昭和26年3月発行の「婦人之友」に「山の春」と題して随筆を書いています。
今日はその一部分をご紹介します。

(略)山ではハンノキに金モールの花がぶら下がる。この木を山ではヤツカ(八束か)とよんでいるが、大へん姿のいい木で、その細かい枝のさきに無数の金モールがぶら下って花粉をまく。小さな俵のような雌花があとでいわゆるヤシャの実になり、わたくしなどは木彫の染料に、それを煮出してつかう。もうその頃には地面の雪もうすくなり、小径こみちも出来て早春らしい景色がはじまり、田のへりにはヤブカンゾウの芽がさかんに出る。これもちょっと油でいためて酢みそでくうとうまい。山の人はこれをカッコといっている。カッコが出るとカッコ鳥がくるし、カッコ鳥がくると田植だと人はいうがそうでもないようだ。そのころきれいなのは水きわの崖などに、ショウジョウバカマという山の草が紫っぽいあかい花をつけ、又カタクリのかわいい紫の花が、厚手の葉にかこまれて一草一花、谷地やちにさき、時として足のふみ場もないほどの群落をなして、みごとなこともある。カタクリの根は例のカタクリ粉の本物の原料になるのだが、なかなか掘るのにめんどうらしい上、製造に手数がかかるので、今ではこの寒ざらし粉はむしろ貴重品だ(略)。

目に浮かぶようなお話です。
 やつかの金モール(3月末の写真です)
 ショウジョウバカマ(先日山口山に登った時の花)これを見ると春が来たという感じがします。
かたくりは記念館の敷地内にもたくさんありますが山口山はもっと集団で咲いていました。



2019年4月19日金曜日

里山の春

みなさん、こんにちは
高村光太郎記念館です。
今日は、この春1番の温かさでした。
今年はいつまでも雪が降ったり心配な春でしたが、やっと里山にも花が咲く春がやってきました。ここ、光太郎記念館の敷地内の春の景色をお伝えします。
周辺には、たくさんの樹がありますが、
春といえば、こぶしの花芽が、みなさんをお出迎えしてくれます。
 随分数は少なくなりましたが、水芭蕉も春一番の花ですね
 春の妖精と言われるカタクリもお目見えです。
ここ、太田地区の皆さんが2年前に光太郎が住んでいた当時の景色に戻そうと植えて下さいました。
これは、キクザキイチゲ、集団で咲き、本当にきれいです。
マンサクの次は、このアブラチャン。
この花は、光太郎がスケッチしたものが残っています。
きっと春を待ちわびていたのでしょうね。
そしてこれが、山荘前の池にある、黒サンショウウオのたまごです。
白く固まって見えるのがそれです。
水のきれいなところに住むそうです。
みなさん、ぜひ見に来てください。

2019年4月5日金曜日

連翹忌(れんぎょうき)

 みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です。
4月2日は、高村光太郎の命日です。
昭和31年のこの日、庭に連翹の花が咲いていたので「連翹忌」と名付けられました。
東京のアトリエで73歳の生涯を閉じました。
ここ花巻の記念館では、毎年、「雪白く積めり」詩碑前で詩碑前祭が催され、地元の皆さんが集まり、光太郎の詩を朗読し、ありし日の光太郎を偲びます。
 60年も詩碑前祭が続いているのですが、この日は大変珍しく吹雪だったので、館内で行いました。
小学生が、遺影の前にお花をあげました。
毎年地元の小学1年生が献花する事になっています。
光太郎は子供が大好きでしたので、ニコニコお花を受け取って下さるような気がします。

 そして、子供たちだけで、「山のひろば」を朗読
 参加者全員で「雪白く積めり」を朗読です。
当日は本当に「雪白く積めり」の世界でした。高村光太郎が亡くなった日の東京も珍しく雪が降ったそうです。
この日に降った雪や気温は、気象台始まって以来の現象だったようです。
 最後に一人一人お焼香をして終わります。
この後、市内の松庵寺(光太郎が生前お父様の光雲の法事をした場所です。)では、法要をします。
こちらも、光太郎ファンが集まって、法要の後、光太郎を偲んで座談会をします。

そして、こちらは夕方の東京です。
智恵子と光太郎が食事に訪れた日比谷の「松本楼」で連翹忌を開催しています。
高村光太郎の弟、豊周さんのお孫さんにあたる方が、現在の高村家を継いでおります。
そのご親族の方や、研究者の北川太一氏など沢山の方が参加しました。
渡辺えりさんも参加してくださり、お父様と光太郎のつながりなどもお話ししてくださいました詳しくはこちらの高村光太郎連翹忌運営委員会のブログをご覧ください