2021年1月31日日曜日

冬を楽しむ

髙村光太郎記念館です。

寒い日が続きます。

こちらも相変わらずの雪の中です。

元気な声が聞こえるのは外です。

朝早くから、楽しそうな歓声が聞こえてきます。

光太郎はここではスキーはしませんでしたが、村人や子供たちがスキーを履いて光太郎の元を訪れると大変興味深く見聞きしています。道が長くて雪かきが大変な時、スキーがあれば用足しなど行動がスムーズにいくと思ったのかもしれませんね。

昨日からこちらは時々暴風雪になり視界がゼロになったりします。

こちらに来る道路が時々こんな風が吹きホワイトアウトになることも。

隙間だらけの小屋に住んでいた光太郎は寝るとき顔に吹雪の雪が積もるので、布を被って寝たそうです。翌朝村人が光太郎が亡くなったと思いびっくりした。という逸話があります。

今思えば笑い話ですが、この時期、細かい雪が小屋の中でも降り積もったのでしょう

2021年1月25日月曜日

マチココ撮影24回目

こんにちは、高村光太郎記念館です。

「マチココ」という花巻のタウン誌の裏表紙に「光太郎レシピ」を提供して、今回で4年になります。なんと今回で24回目になりました。

初めは光太郎の食べていた、「ハイカラなもの」というリクエストでしたので、そんな献立を集めて撮影していました。

毎回資料を調べているうちに普段の食事も、いろりとコンロ(多分七輪の事)だけでで作ったものとは思われない手のこんだ食事です。

今回のマチココ、古鹵肉というのが光太郎の日記に出てきます。

酢豚の事なそうです。

今回は、市内の「蓮」さんで撮影しました。中にはこんなオブジェがあって素敵な店内です。



 酢豚やおかゆは「蓮」さんで作っていただき、光太郎が毎日書き残していた日記帳、インクが凍って書きにくかった万年筆、おやつに大事に食べていたビスケットなど似たようなものを集めて撮影しました。どんな裏表紙になるか、今から楽しみです。

2021年1月21日木曜日

大寒

こんにちは、高村光太郎記念館です。

先日宮城の高速道路で100台を超える事故でがありましたが、こちらもすごい吹雪でした。

1度道路の雪がすっかり解けたのですが、この吹雪で、また雪が積もりました。

光太郎が住んだ山荘まではスキーコースを作る圧雪車が道を作っています。

安心して歩いて行けます。

今日はウサギの足跡らしきものがありました。その辺中飛び回っている感じです。

ここは野ウサギがたくさんいたところだったらしいです。

林檎の木などの根を食べてしまったそうですよ。おいしかったのでしょうね。

でも足跡はかわいいです。

光太郎も足跡をスケッチしています。

山荘の屋根にはこの間の温かさで緩んだのでしょうか?

大きなつららができていました。

更に、月光殿の方はもっと長いつららが、、、

こちらもなかなか鋭い、つららです。

光太郎の住んだ山荘は、杉皮葺ですので、中で沢山薪を炊くと、雪が解け大きなつららが出来たことでしょう

近くのこぶしの木には毛の外套を着た様な花芽が大きくなっていました。

まだまだ寒い日が続きますね


 

2021年1月17日日曜日

1月の光太郎ランチ

こんにちは

高村光太郎記念館です

毎月15日は「光太郎ランチ」の日です。

西南道の駅にある「ミレットキッチン花」の方々がこのお弁当を作ってます

毎回楽しみなお弁当です。


今月のメニューは

♪ チャーハン

♪ 白6穀ご飯

♪ 光太郎風ボストンビーンズ

♪ 鮭の昆布巻き

♪ イカとキャベツの酢味噌和え

♪ 大根とソーセージのケチャップ炒め

♪ 干柿の豚肉巻き

♪ みかん、キゥイのシロップ煮

♪ お新香

と今月も中身が充実していました。

記念会では毎月はし袋とメニュー表を提供しております。

はし袋は毎月柄を変えてますよ。気が付かれましたか?

今月の日記も少し見えにくいですので↓に書きます

昭和21年1月26日

昨夜晴れ下弦の月さえ渡る。日出うつくし、昼粥、中皿にて干し大根、人参、キャベツ等蒸す、酢味噌

昭和22年1月6日 月曜

朝食みそ汁、炒飯をつくる。肉少々葱、人参青菜にて作る。

昭和22年1月15日 水曜

夕食に、小屋の前の雪の下からあらわれかっけていた大根を抜き、飯盒の中皿にて蒸しふろふき様にして、トマトケチャップあんが少々薄味すぎたり。ヰエナソーセージ5本

昭和22年1月24日

晴、幾分冷寒、凍結うすし。「北方風物」越年号にあった小森盛君の記事によりさけの切身をコブで巻いて煮つける

実際の日記を見ても、食事にバリエーションがあり毎回私たちも新しい発見があります。
 

2021年1月14日木曜日

氷点下の世界

こんにちは、高村光太郎記念館です

今年はずいぶん寒く雪も多い年ですね

ここの森は、毎年動物たちの足跡も見られますが、今年はすぐ上にまた雪が深く積り歩くのも大変です、よく見ると足跡が見えました。狐でしょうか?

先日はマイナス15度の世界でした。
光太郎も万年筆のインクも凍って息を吹きかけ温めながら書いたひもあります。そんな寒い日は囲炉裏に火をたくのはもちろん、コンロの火も大事な暖房だったようです。どんなに寒かったことでしょう。


現在の記念館周辺は除雪は歓壁です。
クロスカントリーの練習の子供たちは朝、元気にコース前に集合してスキーの練習に余念がありません
光太郎が住んでいた頃は、除雪車もなく、雪が深く積もると自分の人力で雪を払わなければどこにも行けません。小屋の前は雪をどかすのに一苦労だったようです。光太郎も出かけれなくなり、住む小屋にも訪問客が少なくなります。

村の人たちは光太郎の体を心配してスキーで様子を見に来てくれたり、来て除雪を手伝ったりしています。

漬物や干物、お米や雑穀など食料も届けてくれます。

大事な郵便物は小学校までしか来ないので、先生や生徒たちが届けてくれてます、光太郎はお礼に雑誌やお菓子を用意していました。光太郎も随分村人に助けられた事でしょう。

光太郎は不便な生活に不平を言うわけでなく、ここの生活をそれなりに工夫して楽しんだように思われます。

記念館に来る道は県道で除雪が完璧です。

お天気が良ければこんな最高の景色を見ることもできます。
 

2021年1月10日日曜日

今年もよろしくお願いします

開けましておめでとうございます

昨年同様今年もよろしくお願いします。


今年は大変な雪が積もりました。

ここも例外ではなく除雪作業も日課になるほど降っています。

光太郎の住んだ山荘もひっそりとしています

昭和20年の1月10日(木曜日)「筑摩書房高村光太郎全集より」

昨夜粉雪さかんにふる。

朝空晴れ風出で雪を吹いて粉雪煙の如く空を飛ぶ。

壮観なり。

日影はあたたかし。凍結す。

朝7時半ごろおきる。

楢の薪を割ってコタツの中で乾かしたものを燃やすなり(略)


光太郎は東京生まれの東京育ちです。粉雪も吹雪も自然の美しさとしてとらえていますね。

冬は訪問客も少なく、天気が悪いと読書をしたり、手紙を書いたり静かな時間を過ごしています。

記念館は今年も年末年始以外は年中無休で開館の予定です

昨年同様、皆様に愛される高村光太郎記念館を目指していきたいと思います。

皆さまも是非ご来館ください。