2021年4月29日木曜日

光太郎の食卓カレンダー 新発売!


この度、私たちの待ち望んでいたカレンダーがやっと出来ました
見開きA3サイズの豪華版です。
5月開始で、来年の4月までです。
今年もコロナ対策で高村祭が中止になりましたので、ネットでのお知らせとなりました。


内容は、光太郎の日記や書簡からこんな感じで食していたのでは?という想像を膨らませて食事を作り、ベストなロケーションを探し、撮影した12点の写真が入っています。


 日記や書簡の文章も、もちろん入っています。

現在、「道の駅はなまき西南」とネットのみの販売ですが、これから販売していただけるところも募っています。

値段 800円(税込み)

送料 370円(1~8冊入り可能)

部数 100部限定

受付やつかの森LLCに直接お申し込みください。

申し込みアドレス kotarocafe30@gmail.com

支払方法  口座払い又は現金書留

受付の際に、入金口座の案内をします。入金確認後、商品発送します。

是非お買い求めください


2021年4月19日月曜日

光太郎ランチ4月

毎月15日光太郎ランチの日です
今回も「ミレットキッチン花」のグループさんに頑張っていただきました。
見えにくいにですが、白いご飯の横に光太郎が自分で作ってみた、フキ味噌もあります。

献立
カレーチャーハン
稗と麦のご飯
豚肉ジャガ葱菜の脂炒め
茹でコーンのバター炒め
ソーセージ
ほうれん草のおひたし
さつま揚げ焼き
フキ味噌・お新香
白玉団子

箸袋は、チューリップとちょうちょうです
毎回ハンコつくりも頑張ってます。
この時期、現代もビニールハウスなどの環境がないと自分で作る作物が少ないことと、春暖かくなると、秋に収穫した作物が芽を出し、食べられなくなります。
雪の下からかおを出す植物はほんの和束で、光太郎にとって、春の訪れは嬉しくもあったでしょうが、戦後の食糧難は配給と村の人に頼るしかありませんでした。
年数を重ねると、自分で塩漬けや酢漬けで、野菜をとる工夫をしますが、ジャガイモを茹でたり蒸したりしてバターを添えて食べるのはごちそうだったことでしょう。

 知人が光太郎の体を心配し、バターを届けています。自分からも購入したりしてますが、ここに牧場を作って牛乳やバターを生産するのも光太郎の構想の一つでした。

2021年4月10日土曜日

連翹忌


 4月2日は高村光太郎の命日です。

私たちは連翹忌と言って在りし日の光太郎を偲ぶ行事に参加してきましたが、今年はコロナの為、ここ花巻市太田山口の有志の方で行われました。

高村光太郎記念館の敷地の中に、「雪白く積めり」の詩碑があります。晴れた日にはそこで行われます。

その前で、毎年山口支部の方が詩碑の前で読む「碑前祭祭文」という言葉があります。

今回はそれをお借りしてきましたので全文載せたいと思います。

「碑前祭祭文」

法名光殊院殿顕誉智居士高村光太郎先生、第65回令和2年4月2日西山の袖に抱かれる山口は春燦燦としている。昭和20年10月から27年10月まで7年間、高村光太郎先生がお住いになられた由緒深いこの山口の地は、先生がなくなられた後も、この地を訪れるけんないがいのたくさんの人々が後を絶たない、大切なところとなりました。懐かしい住居の小屋は、大事に保存され、先生が散策されたハンの木林には、記念碑が建ち、先生の貴重な作品や遺品を収蔵する記念館も出来ております。若葉かおる新緑の候、山口ツツジが深紅に嘆き、鶯のさえずる春の日に、ここで楽しいたかむらさいが開催されております。蝉の声、樹林にしみる夏ススキの白穂に西山の紅葉、雪の冬、厳しき自然の中に先生は7年間お住いになられ、自然を讃え、詩にうたい、地方の私どもに数々の教えを注いでくださいました。正直で心はいつでも新しく、毎日何かしらを発見する大地麗しの宇宙観、こういう大切な教えは、私どもの毎日の生活の中で、又、明日への大きな希望となって心を豊かにして下さっております。本日茲に先生の65回忌を迎え、私どもは、例年も同様ここに集い先生の広大な数々に感謝し、香華を手向け、ご位牌に額づき、尚先生の教えに添う事の出来るよう努力することをお誓い致し碑前祭の言葉とします


住民の方々とお互いに支えながら、戦後の厳しい時を過ごされ、そして絶えることなくこの行事を続けて下さっている太田山口の皆さんには本当に頭が下がります。この広い敷地を何度も清掃活動をされ、そして行事には全戸の皆さんがそれぞれの役割で参加して光太郎を守っています。

私達女子職員は今年令和3年3月で花巻高村光太郎記念会を離れました。しかし光太郎への熱意は変わることがありません。引き続き光太郎ゆかりの事を自由な立場で探求しながら、顕彰していきたいと思います。今後もよろしくお願いいたします。