2018年11月23日金曜日

インターンシップ

 地元の大学生が花巻市役所のインターンシップの一環として来館しました。
オリエンテーションで、作業担当の方から説明を受けます

 今日、午前中はチップを展望台に行く階段まで運ぶ作業です。
チップを土嚢袋に詰める方法も教わります。
さすがプロですね。説明も明確です。
皆さん真剣ですね
このチップは、展望台に行く階段に敷きます。
階段が長い年月の間に、土が減って、1段1段深くなってしまいました。
チップを各段に敷くと、歩きやすくなりますね。
 作業開始です。
土嚢袋に満杯、重いです。
若い力はすごいですね。
1番大変なのはこれを階段に置く作業です。
肩に積んで走って、昇ります。
2つ持って登る人も.......
皆で感心してして見しまいました。
上まで着くと拍手喝采です。
お疲れ様でした。大変な仕事をあっという間に仕上げてくださいました。

敷いたチップはこれからの雪の下になり、春には大変歩きやすい「さんぽ道」の階段になります。
昼食はいいお天気でしたので、美しい紅葉を見ながら食べることが出来ました。
午後からは、記念館の学習と業務の説明です。
皆さん熱心に、学習されていきました。
またいらして下さいね。



2018年11月13日火曜日

山からの贈り物

 朝晩、寒くなりましたね。花巻高村光太郎記念館です。
色づいた葉もハラハラ風に乗って散ってきました。
美しいです。
 葉が落ちると、今迄見えなかった建物や丘も、すぐ近くに見えてきます。
 一面に散った落ち葉の上を、カサコソと音をたてながら歩くのも、この散歩道の醍醐味です。
 たくさんの落ち葉、掃除は大変ですが1つ1つ、自然が作った宝物の様です。
今回は、「山からの贈り物」という詩をご紹介します。
山からの贈り物
山にありあまる季節のものを
遠く都の人におくりたいが
おくらうとすると何もない。
山に居てこそ取りたての芋コもいいし
栗もいいし茸もいいが、
今では都に何でもあつて
金がものいふだけだといふ。
それではいつそ
舊盆すぎて穂立をそろへた萱の穂の
あの美しい銀の波にうちわたる
今朝の山の朝風を
この封筒に一ぱい入れよう。
香料よりもいい匂の初秋の山の朝風を。
        昭和24年



2018年11月4日日曜日

晩秋のさんぽみち

 こんにちは!!花巻高村光太郎記念館です。
秋も深まってきましたね。
どこを見ても素敵に色づきました。ご覧下さい。
 光太郎がここ花巻太田村山口地区に移り住んだのが昭和20年10月17日です。
光太郎の住処は箱だけ出来ていましたが、流しや、囲炉裏、本棚など何も出来ていません。まだ住める状態ではありませんでした。
 当時、山口には太田小学校の分教場があり、光太郎をこちらに誘った佐藤勝治さんという方が分教場の先生でした。分教場はかやぶき屋根のお寺みたいな建物だったそうです。
そこに佐藤先生は家族でお住まいでした。
 光太郎は10月から11月17日まで1か月、今ある山荘に移り住むまで佐藤先生のご家族と分教場に寝泊まりし、山荘に通い、中の手入れをして、なんとか一人で生活できるよう仕上げます。
 分教場から山荘までの道のりはずいぶん変わったようですが、眺める紅葉は同じ位素敵だった事でしょう。
26年11月3日にはこんなメモが残されています。
 11月3日頃が紅葉の頂上と見ゆ、美しさ限りなし。
 ウルシ、ハゼはすでに散れど 楢、ツツジ等紅、栗黄色となる、
 一體に金茶色。

散っていく落ち葉も素敵ですよ。詩人の気分に浸ることが出来ます。

2018年11月2日金曜日

小さなお客様

 抜けるような青空です。紅葉も真っ盛りです。
どこを見ても美しいと光太郎も言ってます

 森に何やら楽しいそうな声が響きます
「おーい」
と言うと
「おーい」
とかわいい声がかえってきます
近くの幼稚園の子供たちがお散歩がてら、木の実を拾いに探検にやってきました
 「何してるの?」
と聞くと
「どんぐり拾っているよ」
「たくさんひろえた?」
「うん」
「ほら!」と見せてくれたのは栗の実でした。

ひろった宝物を見せてもらいました。
「わぁ~たくさんひろったね」
どんぐりだけじゃなく、やまなしの実や赤い葉っぱも色々あります。
たのしそうです。
先生から
「これがどんぐりですよ」と教わり、また探検に挑戦の子もいます。
いっぱい遊んでいってね。