2020年7月31日金曜日

ご紹介2つ


みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です
今日で7月が終わります。
コロナウイルスや雨の日が多く日照不足でパッとしない日々が続きます。
皆さんの地区はいかがでしょうか?
いろいろ規制がある中で、来館してくださる方々に少しでも楽しんでいただけたらと、、企画展示室で記念館周辺の写真の展示をしております。
春の景色やお花に絞っての展示です。
職員が3年間撮りためた写真がたくさんあります。
四季折々の景色や花々もぜひ体験していただきたいのですが、気になる方には写真集も作りましたのでお求めいただけたら、と思います。
「山の贈り物」という写真集です
余計な字は一切ありませんのでより身近にこの風景を楽しんでいただけると思います

A4判、オールカラー143ページの写真集です。
価格は2800円(消費税込み)1冊360円の送料でお送りいたします。
お申し込みはメール、又はFAXで
✉ kotaroucafe30@gmail.com
FAX 0198283012
までご連絡ください。数量が多くありませんので、お早めに!

そして、先日市内の「暮らしのギャラリー佳や」
で花巻のタウン誌「マチココ」載している”光太郎レシピ”の21回目の撮影会がありました。
今回は「めんこいTV」さんも加わりにぎやかな撮影会となりました。
8月29日に終戦75年に当たる記念番組に光太郎を取り上げてくださるそうで、その1部分の撮影と思われます

レシピは光太郎が育てた野菜をおいしそうに調理したものを取り上げています。お楽しみに

2020年7月24日金曜日

小曲2篇

 みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です
4連休、まずはお天気に恵まれお出かけ日和になりました。
当記念館も検温やマスク、代表の方の氏名記入などしていただきコロナ対策をしていますのでご安心して来館していただけると思っています

 この時期紫陽花は勿論、
山百合が、かおるように、咲きます。
先日まで雨ばかりで、花の首を重たそうにしていましたが、お天気のおかげでしゃんと背伸びをするようになりました。
 今日は光太郎が花巻に来て、宮沢賢治の実家に住んでいるときに詠んだ草稿(小曲)を紹介します。
昭和20年8月作です

花は何とて

花はなにとてうつくしく
花は何とてかおるらん
蝶々さそふか蜂よぶか
ああ天然のやみがたき
ただうるはしくかんばしく
花は野にみち山にみつ


木の実草の実おもしろや
木の実草の実おそろしや
自然の技術きはまりて
あらすさまじのたくみかな
木の実草の実そらをゆき
地をゆき野辺に山にみつ

 素敵な詩ですね
 この草稿には題がなく構想だけで実現しなかった詩集「花と実」の序詞として作られました
花薫る、高村光太郎記念館にどうぞ!

2020年7月17日金曜日

梅雨

 みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です。
こちらは毎日曇り空で、気持ち迄テンションが下がりそうな日々ですね
皆さんのところはいかがでしょう?
当記念館もお客様には検温や住所氏名などの記入、マスクの着用などお願いしています
いらして下さる方皆さん協力的で大変助かります。
ありがとうございます。

こんな空でも 植物はいたって元気で、記念館前の芝生にネジバナが咲き始めました。
小さい花ですが、1つ1つ見るとカトレアの様です
 雨上がりで、雨粒もきれいです。
 水滴を撮ろうと近寄ってみると
あれあれ
こんなに小さなカエルがいました。
 バッタもいました
でもどちらも保護色で小さいので、全然気が付きません。
レンズを通しての発見です。
 枝にかかった蜘蛛の巣も雨上がりで芸術的な姿です
下から見ると雫のカーテンです。
粒から今にも水があふれそうです
今日は玄関で小さなカエルがお出迎えの日でした。

2020年7月4日土曜日

若しも智恵子が

 みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です。
7月になり暑さが増しそうな日々です
 記念館から山荘に行く散歩道に、紫陽花が沢山咲く時期になりました。
紫陽花の名所は沢山ありますが、ここも沢山の紫陽花を見ることが出来ます。
種類は多くありませんが、水色、白、赤ときれいに咲きました。
今日は
「若しも(もしも)智恵子が」
の作品をご紹介します


「若しも智恵子が」

若しも智恵子が私といっしょに
岩手の山の原始の息吹に包まれて
いま六月の草木の中のここに居たら、
ゼンマイの綿帽子がもうとれて
キセキレイが井戸に来る山の小屋で
ことしの夏がこれから始まる
洋々とした季節の朝のここに居たら、
智恵子はこの三畳敷でめをさまし、
両手を押して吹き入るオゾンに身うちを洗い、
やっぱり二十代のの声をあげて
十本一本のマッチをわらい、
杉の枯葉に火をつけて
囲炉裏の鍋でうまい茶粥を煮るでしょう。
畑の絹さやえん豆をもぎってきて
サファイヤ色の朝の食事に興じるでしょう。
若しも智恵子がここに居たら、
奥州南部の山の中の一軒家が
たちまち真空管の機構となって
無数の強いエレクトロンを飛ばすでしょう。

昭和24年6月発行「婦人画報」に発表
「もしも」が「若しも」に変わる

2020年7月1日水曜日

小雨の中の散歩

 みなさん、こんにちは
高村光太郎記念館です。
梅雨の時期に入り、今日はこちらも梅雨空です。
霧がかかったようですが、みどりの濃さが一層増します

この季節、色々なものが息を吹き誕生するようです。
この葉は、水芭蕉の葉です。
春は清楚な花を咲かせ人気の花ですね。
夏はこんな感じに大きな葉をたくさん茂らせます。
この葉にモリアオガエルが卵を産みます 。
卵の重さが、重くなると葉と一緒に池の中に落ちて水の中で卵がかえる、というすごい仕組みが出来ています。
今年は卵を撮影できなくて残念です。
かえったカエルに会えるかもしれません。
こちらは鳥の巣ですね。
キツツキの巣と思われます。
鳥は沢山いまして、鳴き声だけでは何の声か分かりかねます。
通路の前面に枝が負いかぶさり、通行に邪魔なので、枝を大きく切った所、なんと新しそうな穴が見えるではありませんか。
キツツキは穴をあけるカンカンという音が高い所から音が聞こえます。姿を見ることはめったにありません。
毎日覗いていますが、まだ出会うことはありません。いつか出入りする姿を見ることが出来たら楽しいですね
光太郎と散歩する気分で、みなさんもいかがですか?