2020年10月31日土曜日

秋の一日

こんにちは、高村光太郎記念館です

山口山も色づき、周りの景色も紅葉一色になってきました。


それでも例年より、紅葉が、特にもみじがまだのものが多く、遅れている感じもします
光太郎の住んだ山荘と呼ばれる建物も、長い影がさすようになりました。
昭和22年10月31日

「古代錦のような秋晴れのケンランなな1日。風なく、空気うっとりとしづまる。

山の紅葉さびて青天に映え、日光あたたかに草を色に染めている。」

(日記より抜粋)

まさに今日の日を見たかのような描写です。

光太郎は同じ景色をこのようにに感動的に書き、都会にはない山の美しさを表現しています

是非この景色を堪能しに足をお運びください。
 

2020年10月28日水曜日

企画展 光太郎とホームスパン

こんにちは、高村光太郎記念館です

地方紙の岩手日報ですが今回の企画展が報道されました。(太字をクリックすると記事に飛びます)

ホームスパンをここ岩手県花巻市大田村に根付かせようとした光太郎の思いを智恵子の遺品として奇跡的に残った毛布を見ながら皆さんに感じ取っていただきたいと思います。



外も紅葉でホームスパンと季節がピッタリではないでしょうか?光太郎が美しいといったここ山口地区の紅葉をご覧になりながら、ぜひ足をお運びください


 

2020年10月18日日曜日

光太郎ランチ、いよいよ発売!


こんにちは、高村光太郎記念館です。この度花巻の道の駅で「ミレットキッチン花」の方々にご協力を得て「光太郎ランチ」としてお弁当を発売いたしました。
 

メニューはご覧の通りです。

中々の品揃えですね。全部手づくりなそうです。

地元の食材をふんだんに使って作っていただき、長年光太郎の食卓を研究し、地道に広めてきた私達も感激の1日でした

私たちは、広報援護の方ですから、光太郎が秋に食べたものをほんの1部分抜粋しましてランチに添付しました。今回NO1ですから、これから増えていく感じです。


毎月15日を光太郎ランチの日としまして、今日はそのお披露目会です。

花巻市長もご参加くださいました。

ミレットキッチン花の代表、本舘博子さんからご挨拶があり、お披露目会には道の駅の代表取締役や役員の方達、駅長、そして記念館のアドバイザーの小山先生も千葉から駆けつけて下さいました。

食べながら記念会職員の説明を聞きながら、おいしい!美味しい!の連発。

本当にうれしい日でした

地元の新聞にも掲載され、10個限定もあっという間に完売でした。
 

2020年10月12日月曜日

花園に期待

こんにちは、高村光太郎記念館です。

すっかり秋めいてきました、木々も紅葉し始めました。ヤマボウシは紅葉の1番選手かもしれません。


ここ、花巻市太田地区の振興会の皆さんが、記念館の敷地の散歩道にシャクヤクの苗を植えて下さいました。散歩道の両脇に60本です。Σ(・□・;)

この小さな苗から花園が生まれると思うとワクワクしますね。

あらかじめ、バックホーンで穴を掘り、苗が育つように土を柔らかくし、園芸用の土も混ぜ、肥料もし、なかなか大変な作業ですね。ここは腐葉土が沢山あるので、それも運んで混ぜています。
皆さん黙々と作業をこなしていますが、大変そう。

この日は秋にしては蒸し暑い日でした。

この小道が、来年沢山の花道になりますように。お花見ができるといいですね

振興会の皆さんありがとうございました。



 

2020年10月8日木曜日

智恵子の毛布公開中

高村光太郎記念館です

朝晩少し冷える気候が続いています。

敷地内の木々も少し色めいてきました。

玄関から見えるヤマボウシも少しお化粧が始まりました。

これからここは光太郎が「美しい!」と言った、紅葉が始まります。



さて、10月5日から「高村光太郎とホームスパン」という企画展で奥さんの智恵子が大事にしていた毛布(ブランケット)を公開しています。イギリス製でエセルメレという作家のものに、ほぼ間違いないという事です。県立大の菊池直子教授に研究をしていただきました。100年程経過していますが、ほぼ、無傷で、色も当時とほぼ変わらず、遜色ないということです。光太郎の所持品としても貴重ですが、ホームスパンという分野でも大変貴重なものです。

それを証明するには色々な要因がありますが、大まかに、

1つに当時、茶色い部分の毛の羊が日本には居なかったこと。(カラードと言って染めていない部分です)

1つに織り幅が広く、当時日本にはない織り機幅の織物だという事。

1つに光太郎が、バーナードリーチと友人であり、リーチがエセルメレと当時銀座で展示即売会を2回していること。

1つに光太郎が、後に智恵子にせがまれて毛布を買ったというエピソードを毛布を見せた人に話していること。

1つに光太郎が、戦後この毛布を見せて、イギリス製と言ってたこと。

1つに光太郎が、花巻に住んでいるホームスパンの製作者に何度も見せて、参考にしなさいと言っていること。

等まだ沢山の要因がありますが、それはこちらに来てお確かめください。

2回の戦火からこの毛布を守った光太郎の心の声も聞こえてきそうです。



玄関廻りも少しホームスパンの道具を集めました。

11月23日まで公開ですが、この紅葉を楽しみながらぜひご来館ください