2021年5月26日水曜日

菊池邸とマチココ撮影

いつもブログ訪問していただきありがとうございます。

さて先日マチココの撮影会を兼ねて、市内にある菊地邸を見学してきました。

ここは、宮沢賢治の童話「黒ぶだう」という短編のお話に出てくる「ペチュラ公爵の別荘」のモデルになったところなそうです。築100年近くになるそうです。

ここの建物を作った菊池氏は札幌農学校を卒業し全国の農事試験場長をなさった方で、少し前までは、身内の方が、ピアノ教室や絵画教室をなさっていました。だれも住む人がなくなり、現在は盛岡の医師の方が所有しています。


市内の有志でここを公開する計画があります。

壁や照明は新しい感じですね。しばらく誰も住んでいませんでしたから、いろいろ細かい手直しが入ったようです。

廊下は普通ですが、部屋は殆んど畳でした。

昔はそこにじゅうたんが敷いてあったのかもしれません。

広いお屋敷で、お部屋がたくさんあります。

昔の水屋なども懐かしい感じのものもあります。

さて、私たちの撮影は、婦人室というところの窓辺でこんな雰囲気で始めました。

この段階では、まだビールもないですね。泡が消えないように、きちんとほかのものが決まってから、ビールを継ぎます。どんな感じのタウン誌に出来上がるか楽しみです。

奥の部屋の襖?には唐紙でしょうか?素敵な模様の扉が残っていました。
2階の児童室にも別の扉が、もしかしてもっとたくさん種類があったのかもしれません。あくまで想像です。

さて、こちらには光太郎も訪れているとのこと。日記には菊池氏のお嬢様ご夫婦が(寺島様)宮沢賢治の実家も空襲で被害を受け、光太郎が菊池氏の親戚にあたる佐藤昌氏の所に身を寄せているときに訪問を受けています。また、賢治も童話の中で、階段を上った様子や、バルコンからキツネが逃げた様子を書いています。いろいろ想像して楽しい1日でした。公開が決まったら、またUPしたいと思います。

カレンダーも販売中です。

お近くの方

はなまき西南道の駅(0198295522)

遠方の方

kotarocafe30@gmail.com

までご連絡ください。



 

2021年5月20日木曜日

緑薫る

いつもご訪問くださりありがとうございます。

「光太郎の食卓カレンダー」販売中です

1部 800円 今月から来年の4月まで掲載しております。

近くの方、「はなまき西南道の駅」で

遠方の方、mail  kotarocafe30@gmail.com

までご連絡ください。

お待ちしております。


光太郎が住んだ、記念館周りもいい季節になってきました。

光太郎も散歩をしたり山菜をとったりしてこの季節の薫りを満喫したことでしょう。


現在はずいぶん少なくなりましたが、智恵子展望台に登る斜面には、この山つつじがたくさん咲きました。高村祭とこのつつじの赤の色はセットに感じます。

水の張った田んぼも展望台まで行くと、近く感じます。

光太郎もここを丘の上といって、景色を眺めたり、お弁当を持ってきた人には

「ここで食べるといいですよ」と言ってお茶を持っていきお座敷代わりに使った場所です

その周辺でとれた山菜、

うるい

こごみです。

うるいは茹でて酢味噌にしました。
こごみは胡麻和えにしました。

皆さんは旬の山菜どんな風に調理していますか?

光太郎も春はたくさん山菜を食べています。もちろん自分で調理をするのですが、はじめは村の人に頂いて次は収穫するところから始めます。

昭和21年5月6日の日記から1部分抜粋

灰汁につけて置いたゼンマイを熱湯に少しつけて日に干す。干したものを松葉でいぶしてみる。煙が熱すぎてこげたものもあり。失敗。

こういう失敗は読み手にとってウフフな場面です。

珍しいものでは、アケビの葉のお浸しがあります。

アケビの味がするのでしょうか?

里は、田植え一色になりました。

 

2021年5月16日日曜日

光太郎ランチ5月

5月15日はいつもでしたら、高村祭の日です。

その高村祭は、光太郎がここ花巻に来るために東京を出発した日でもあります。

今年はコロナの為、去年同様無くなったようですが、変わらぬイベントを紹介したいと思います

15日を特別な日に意味づけて、「ミレットキッチン花」さんが光太郎ランチを作っています。今月もとても美味しかったです。

近隣の方は予約すると並ばなくても手に入るようですよ。

はなまき西南道の駅」までお問い合わせください。(01982955229時から4時頃まででしょうか?


はなまき西南道の駅ではインフォメーションスペースに光太郎と賢治の名のもとに展示をしております

現在は光太郎の人物紹介と岩手の人の詩の紹介、そして、周辺に咲く春の花から光太郎と賢治の作品の1部分を抜粋して紹介しています。

いらした時はこちらもご覧ください。


 さて、今回もランチの中身は盛りだくさんです

光太郎の日記や書簡から材料を集め、「ミレットキッチン花」さんに私たちが提供し、「ミレットキッチン花」のグループの方々がランチになりそうなものを工夫してお料理を作ってくださっています。いつもありがとうございます。


タケノコめし

にら入りチャーハン

鰊の木の芽みそ焼き

エビと山菜の天ぷら

ぜんまいの炊き合わせ

塩麴入り卵焼き

ウドの酢味噌かけ

うるいのお浸し

お新香

蓬入り白玉団子小豆添え

これだけでも創造料理ですね

日記は

昭和21年5月2日

八十八夜なり、雨、午前雨やむ。温、風なし。夕食飯炊(稗入、ヨメナ入)ニシン1尾みそ漬け、フキノタウ茎入り。

昭和21年5月7日

晴、温、歩くと汗ばむ。風少しあり。今日は昌歓寺の仏供養によばれてゐるので、早くおきる。夕食、飯炊(フキノ葉入り)ホロホロ、タラの芽、アケビの葉のおひたし(かつぶし、しょうゆ)生葱きざみ。

昭和23年5月2日

曇、雨もよう。温 夜タランボ、アスパラガスをうでて酢味噌でくふ。ニシン焼肴。雨になる

昭和23年5月15日

晴。朝夕冷、日中温度上がる。朝4時頃おきる。朝のみそ汁にアイコを入れる。この山菜美味。夕食炒飯(ニラ入り)カレイ焼肴、大根おろし。空晴れてゐる。畑かわく。


光太郎の住んだ山口という場所は市内の人もわざわざ山菜やキノコを採りに来る所です。

光太郎の住んだ頃は普通に村人が食べていたもので、村の人から食べられる山菜を教わり味わっています。次の日採ろうとしていたものが誰かに先を越されたり、寝坊の光太郎はよくあった事だったようです。

2021年5月8日土曜日

春の散歩

今年は、春の訪れが早く、桜も4月中旬には満開になりました

光太郎の住んでいた山口地区も、早く、しかも花付きは良く素晴らしい桜でした


光太郎が「正直親切」という言葉を贈った旧山口小学校跡地の桜です。

光太郎が住み始めた頃はまだ小さな分教場でした。

満開は5月だったようです

光太郎の日記から

S21年5月2日

分教場の桜満開

S21年5月4日

分教場行、うらうらとした絶好の小春日和、学校の桜満開


この頃はまだ郵便屋さんが分教場までしか来ないので、郵便物をお願いしたり受け取ったりはこの分教場でしました。

時には先生が届けてくださったり、児童が届けてくれたりしました。

途中、フキノトウやカンゾウの芽など春の芽を摘み、小鳥のさえずりを聞きながらの散歩だった事でしょう

このタラの芽は、記念館周りの杉の木を切ったら数が増えたように思います。ここから採ったわけではありませんが、天ぷらで美味しく頂きました。

S21年5月7日

清水野をかへる散歩心地よし、途中タラノ木あり芽をとる。


貴重なビタミンですね。

これはわれらが、やつか(ハンノキ)の芽ですね。実も落ちずについています。

若葉がとてもきれいです。

そのほかにもつくしを料理したエピソードなど光太郎の日記は話題に事欠きません。

はなまき西南道の駅のオープンスペースにも「光太郎と賢治」の春の散歩を展示してあります。お出かけの際には是非ご覧ください。



光太郎の食卓カレンダーもよろしくお願いします。