2020年9月26日土曜日

花巻タウン誌(マチココ)撮影

こんにちは 高村光太郎記念館です

今回は22回目になる、光太郎レシピの撮影です。3年半にもなります。

市内にある「ファームプラス」というカフェをお借りして撮影をしました

ここは市内から南温泉郷に行く道の途中にあります
オーナーの平賀さんです。

自分で野菜を育て、ドレッシングも開発なさったそうです。

光太郎と食への意気込みが似てます

壁にはこんなかわいいイラストが描いてあったりします。

光太郎は花巻に来て感激した食の一つに、きのこがあります。

ここ太田地区そして光太郎の住んだ山口は特にキノコが多く村人の籠に取って行くのが羨ましかったようです。自分で撮ったキノコ、村人から分けてもらったキノコ、お吸い物にしたり、キノコご飯にしたり、煮つけにしたりして、秋の食を楽しみました。

今回は、カレイの煮つけに光太郎がこだわったところを、なるべく忠実に再現しました。

ご飯は、キガラチャメシです。岩手にはお茶を育てるところが少ないので茶飯は今でも食べることが少ないです。光太郎が美味しいと言った茶飯はどんなものだったのでしょう。

興味は尽きませんね。
 

2020年9月17日木曜日

秋の市民講座(9月15日)

こんにちは、高村光太郎記念館です。

9月15日に小山弘明先生をお迎えして、市民講座が開催されました。

場所は、当記念館の第1展示室です。

館長の佐々木から光雲の木彫を頂いた経緯などを話していただき

小山先生からは、光雲の作品のすばらしさと、息子光太郎との関係などを詳しくお話して頂きました
もともと、この木彫を所有していたのは、光雲の孫、光太郎の甥にあたります、藤岡貞彦氏(一橋大学名誉教授)です。

縁あって、花巻市に迎えることができました

なかなか、本物をまじかで見る機会のない木彫です。

市民の方々コロナ対策をしっかりして、熱心に講座を聞いていました。

知らなかった光雲の作品を映像で見て、知っていたらあの時見てきたのに…という作品もありました。
スケッチも素晴らしいものでした。
同じサルでも、光雲の手にかかるとこんなに芸術的な作品になるということが分かり、皆さん感心しきりです。

 講座が終わってから改めて作品を見るとまた違ったところに関心が行きます。

充実した市民講座でした。

2020年9月12日土曜日

企画展「光太郎とホームスパン」

こんにちは 高村光太郎記念館です

秋の企画展、いよいよ10月5日から当記念館の企画展示室で始まります

今回は、光太郎が大事にしていた智恵子のブランケットの初公開です。

当記念館が現在の場所に引っ越すときに、再確認したものです。

こちら、岩手に住んでいるときには来客に畳んで、座布団代わりに使っていたようです。

度々光太郎の元を訪れた瀬川幸蔵氏は、「イギリスのホームスパンの座布団を出してくれた」と言っておられます。他にも勿体なくて敷けなかった。という方もいらっしゃいます。

後に光太郎が東京でメレの作品展を見に行った時、奥様の智恵子からせがまれて買ったものと聞いた方がいました。楽しいエピソードが残っており、私達も調査するのがワクワクしてきました。(以下の写真は蟻川工房のアトリエの様子です)

ホームスパンを研究なさっている方々に色々な分野から検証していただき、

イギリスのホームスパン作家の「エセルメレ」のものに間違いないだろう、という事がわかってきました。

光太郎はこのブランケットを2度の戦争の空襲から守り、晩年はひざ掛けとして使用している写真があります。

光太郎が、当時太田村山口に住んでいる人々が豊かに暮らせるように、女の人はホームスパン、男の人は陶芸を推奨したいと考えていました。

村には実際にホームスパンをしている人もあり、更にワンランクアップさせるために光太郎は、その道のプロを東和町という所から呼んで村人に見せています。


そして、実際に一人の少女をその先生のもとに通わせ、技術を身に付けさせようとしました。実際にホームスパンで生地を作ってもらい、光太郎が着た「猟人服」というものは、記念館に常設されています。
残念ながら村にはホームスパンが根付かなかったのですが、岩手には現在も沢山の方がホームスパンを作っています。
「蟻川工房」は盛岡にあり、光太郎が村によび、少女にホームスパンの仕事を教えた「福田ハレ」という方のお子息の方が、工房を作り現在は別の方ですが、引き継いで工房を運営なさっています。現在のホームスパンをなさっている方々の多くはここ、蟻川工房で勉強して独立なさっています。

先日お話を伺いに訪問し、撮影したものです。仕事に使う道具すべてが美しく、職人の道具とはこんなに息をしているものだという事を感じました。

「光太郎とホームスパン」10月5日から11月23日までです。紅葉を楽しみながらぜひ足をお運びください。
 

2020年9月1日火曜日

特別企画展 2

こんにちは

高村光太郎記念館です。

いよいよ9月4日から木彫の企画展が始まります。

今、急ピッチで作品展示の準備をしています。

連日の作業、ご苦労様です。

今回は、光雲の作品、写真ですが12点も一緒にご覧いただけます。

外も伸びた雑草を刈り、皆様をお迎えする準備をしています。

今年は特別残暑が厳しく、暑い中、ありがとうございます。


 是非皆さん足をお運びください