2020年12月27日日曜日

来年もよろしくお願いします

高村光太郎記念館です

今年の開館は27日本日までです

来年は1月4日(月)からになります。

コロナで大変な年でしたが、開館中は沢山の方々に来館いただきありがとうございました。

先日からの雪は少し落ち着きましたが

例年より沢山の雪が降りました。


記念館周辺は、クロスカントリースキーコースになっていますので、休日は子供たちの練習で賑わっています。

歓声が上がり、こちらまで楽しい気分になります。

皆様も,良いお年をお迎えください

                              職員一同
 

2020年12月24日木曜日

クリスマス

高村光太郎記念館です。

12月としては珍しい大雪になった記念館です

この周りは冬はクロスカントリーのスキーコースになっています。

雪が積もってうれしいのはスキーヤーです。

雪景色が美しいです
早速、圧雪車が通りコースを作っていきます。

今度の土日は、練習に来る方が多いことでしょう。

「クリスマスの夜」

という詩があります。

少し長いですが、光太郎の若き日(大正11年)に発表した作品です

当時友人の水野葉舟邸のクリスマスに招かれての帰り道、作者の心に去来するイエスののぞうをうたった詩です。

東京での作品ですからこんな雪景色はまだ見たことがないころの作品です

「クリスマスの夜」

わたしはマントにくるまって

冬の夜の郊外の空気に身うちを洗い

今日生まれたという人のことを心に描いて

思わず胸を張ってみぶるいした

ーー彼の誕生を喜び感謝する者がここにも居る

彼こそは根源の力、万軍の後楯

彼はきびしいが又やさしい

しののめの様な女性のほのかな心が匂い

およそ男らしい気稟(きひん)がそびえる

此世で1番大切なものを1番むきに求めた人

人間の弱さを知り抜いていた人

人間の強くなり得る道を知っていた人

彼は自分のからだでその道を示した

天の火、彼


ーー彼の言葉は痛いところに皆触れる

けれども人に寛潤な自由と天真とを得させる

おのれを損ねずに伸びさせる

彼は今でもそこらに居るが

いつでもまぶしい程初めてだ


ーー多くの誘惑にあいながら私も

おのれの性来を洗って来た

今彼を思うのは力である

この土生骨を太らせよう

飽くまで泥にまみれた道に立とう

今でも此の世には十字架が待っている

それを避けるものは死ぬ

私も行こう

かれの誕生を喜び感謝するものがここにも居る


暗(やみ)の夜路を出はずれると

ぱっと明るい灯(ひ)がさしてもう停車場

急に陽気なまちのざわめきが四方に起り

家へ帰ってねる事を考えている無邪気な人達の中へ

勢のいい電車がお伽話の国からいち早く割り込んで来た


(高村記念会 高村光太郎詩集より)

仮名は現代仮名にしています

 

2020年12月17日木曜日

きっぱりと冬が来た

こんにちは

高村光太郎記念館です

15日から降り始めた雪がどんどん積もりました

周りは真っ白な世界です。

今日は青空も見え素晴らしい銀世界になりました。

光太郎が住んだ山荘も、ひっそりとしています。

住んでいる頃は屋根から煙が見えたことでしょう。

こんな日は光太郎のもとにも、訪れる人もなく静かに大好きなお茶をたてて1日を過ごしています

70センチぐらいは積もったでしょうか?

まだ2,3日降り続くようですから、足元にはお気をつけていらしてください。

さて、光太郎ランチ、15日雪の降る中、買ってきました。

ジャーーン。今回も盛りだくさんですね。光太郎がよく作っていたイカと大根の煮物

おいしかったです。

其れから、穴子入り玉子焼きはボリュームがあって、食べ応えがありましたよ。




 皆さんもぜひ毎月15日光太郎ランチにどうぞ。花巻西南道の駅で販売しまーす

2020年12月13日日曜日

12月の光太郎ランチ

高村光太郎記念館です。

毎月15日の光太郎ランチ楽しみですね。

記念館ではお弁当を作って下さる「ミレットキッチン花」に光太郎が食べたであろう食材と

月毎に提供させていただき、メニューもその食材から皆さんで決めていただいているとの事です。

箸袋、今回はサンタとリンゴです。

今回のメニューのきっかけになった光太郎の日記の一部も添付してあります


 12月のメニュー

*きのこご飯

*12穀入りご飯

*大根とイカの煮つけ

*穴子入り玉子焼き

*かぼちゃの茶巾絞りチーズ入り

*ブロッコリーとくるみのオイル焼き

*チキンロール

*シュークルート

*リンゴ

楽しみなメニューです。

お近くの方、是非お買い求めください

2020年12月11日金曜日

ぐるっと花巻再発見

12月5日から花巻市の共同企画展が始まっています

「ぐるっと花巻再発見」

というタイトルで、高村光太郎記念館も参加しています

今回は
「光太郎と佐藤隆房」
という企画展になります
佐藤隆房氏はここ、花巻高村光太郎記念会の設立者でもあり、初代理事長でした。現在の公益財団法人総合花巻病院の創立者でもあります。
光太郎がここ花巻に住むきっかけを作った方でもあります

ご子息の佐藤進氏と3人で撮った写真もあり、佐藤家とは親しくお付き合いがあったこともわかります。

今回の目玉は、光太郎と隆房氏の絵画と書のコラボです。
隆房氏の絵に光太郎が書をそえるというものです。

4枚もあります
光太郎の書は「賛」と言うそうです
今も現存している、佐藤家の応接間。
素敵なところです。
ここで、お客の接待をしたり、のんびり音楽鑑賞などをして光太郎は短い滞在を楽しんだそうです


 そして、太田村に住むまでの1か月ここ佐藤家の2階の和室に住みました。

佐藤家は、その後も光太郎を迎える部屋として使います。
当時、車などの往来もなく近くを流れる豊沢川の水の流れが心地よく光太郎の眠りを誘ったようです。
ぜひ雰囲気を味わっていただきたいです。
皆さんのお越しを思あちしております。
来年1月24日まで開催しております。

2020年12月2日水曜日

冬支度

こんにちは

高村光太郎記念館です。

木の葉を落とし、森はすっかり冬支度になりました。




駐車場の脇にある案内所も冬の間閉所になります。

音楽(ブランデンブルグ協奏曲)やイルミネーションは点けてあります。12月28日から1月3日までは年末年始の休館になりますが、他の日は8時半から4時半まで開館していますので気軽にご来館ください。

チケットは記念館でお求め頂き、検温とご連絡先のご記入をお願いしております。

光太郎は11月から12月半ばまで、新聞社や雑誌社から新年の詩などの原稿依頼で大変忙しい暮れを迎えています。そして自園で作った野菜を土の中に埋めて保存し、加工できるものは、干したり漬物にしたりして冬の備えをしています。

また村の青年団の人が小屋の廻りに雪囲いをして建物を風雪から守ってあげています。

村の人達は光太郎に寒い冬の支度を色々教えたことでしょうね


記念館に来る途中、白鳥の姿も見られるようになりました。