2023年5月29日月曜日

ワンデイ大食堂初出店

いつも、当ブログを訪問して下さりありがとうございます。

去る5月16日花巻市東和町にあるワンデイシェフ大食堂にて、私たちやつかのもりが出店しました。

お料理はこんな感じです。

美味しかった.とお褒めの言葉をいただきました。ありがとうございます。

随分前からあーでもないこーでもないと毎回協議してやっと辿り着きました。

デザートは、勿論光太郎の、散文、「珈琲館より」に書かれている「カフエドシトロン」です。ブルーベリーも私達が収穫して、ジャムも作っておいた物です。
毎回全部ではありませんが主に、光太郎が食べたであろう、食材を使います。調理はもう進化し過ぎていますから茹でて焼くだけではなく、電化製品やガスなどを駆使し、きれいに切ったり並べたり、食べたくなるような演出も必要ですので、何度も試作をしました。

季節感を大事にしたいのでなるべく地元の食品を使いたいのですが、これが苦労します。少し季節がずれると手に入らなかったり、光太郎の時代に身近にある食べ物が現在と変わって来ましたから。


 それでも、ホロホロと呼ぶウコギの芽や、わらびの和物にするわらびとかみんなで手分けして取りに行ったりして材料を調達しました。

当日うまく調理をしてお客様に出せるか心配でしたがまずますの滑り出しと思います。

次回は6月15日です。是非予約していらして下さい。

2023年5月17日水曜日

高村祭その後

いつも当ブログを訪問して下さりありがとうございます

こちらも(花巻)田植えが始まり五月晴れの良いお天気です。

光太郎が山口に住んでいる頃は、今のような田植え機械やビニールハウスなど便利なものはありません。

昔は雪が消えてから、田んぼに種をまき、その種が早苗になってから田んぼに手で1つ1つ植えるのですから、苗が成長するまで時間が掛かり、田植えが今のように5月には出来なかったのです。

光太郎が山口に入った21年の年は畑仕事を頑張りすぎて、腕にばい菌が入り5月中旬から6月7月の中旬まで日記の記載がありませんので田植えの様子は分かりませんが、筑摩書房高村光太郎全集には

翌年の22年は6月14日に

小屋前(光太郎の住んでいる周辺は駿河重次郎氏の土地でした)の田をスルガさんのむすこさん馬を使ってならしている

6月15日

花巻の賢治子供の会の連中(20人余り)來る略

小屋前で一同田植えの連中に向かって唱歌をうたう略

とあり、現在より1か月田植えが遅かったようです。

光太郎が東京を発って花巻に向かったことを記念して毎年5月15日には高村祭を開催しておりました。残念ながら今年も見送られました。

30年以上前に高村祭記念講演集として出版された本です。

高村祭を始めたのが昭和33年ですから、今年で65年になります。


当時の事務局長でした浅沼氏が由来などを書いていますが、当時太田地区は全戸挙げて参列し1500人の人が参集した。との事。太田9つの部落から寄せられた餅まき、山菜弁当、神楽舞、踊り、数々の祝賀の郷土芸能等あって、まことににぎやかな山の広場となり、高村先生を偲ぶにふさわしい楽しい祭りに、参集の皆さんの喜びも非常に大きかった。

と綴ってあります。

以前は6月だった田植えですが、現在は5月15日は1番の田植え時です。

地元の山口の方は全戸農作業を休み、高村祭を開催するためにあらゆる協力をされてきました。ここに残した光太郎の偉業を忘れずに現在まで残して下さっているのも山口地区の皆さんの努力のたまものと思います。


その5月15日2023年光太郎ランチです。

おいしくいただきました。

ミレットキッチン花さんありがとうございます。