2019年7月24日水曜日

山百合とビール

 7月23日の岩手日報に光太郎の記事が載りました。
光太郎の大のビール好きを話題にしていただきました。
 光太郎はどこかお店に入るとかけつけ1杯という感じで、ビールを花巻のお店でも飲んでいます。
私たち記念館の女子職員で花巻のタウン誌maticocoに光太郎の食を連載していますが、ビールは欠かせないアクセントです。
暑い所を5キロの道を歩いて友人や出版社の方が光太郎にビールを届けてくれました。光太郎はそのビールを井戸に吊るして冷やして飲みます。おいしかったでしょうね。

そして、今、記念館の周りには今山百合が咲いています。
日記にも
「21日朝山野の山百合一斉に咲きはじめる、壮観」
とメモ書きしています。
本当に7月21日に咲き始めました。
日陰、ひなた其々花の持ちは違いますから、是非いらしてみてください
また、今回は9月の中旬まで、屋根の塗装があり、入り口が狭くなり来館者の皆様にはご迷惑をおかけしております。
安全に作業をしておりますので安心してごゆっくりご覧ください。
お待ちしております。

2019年7月10日水曜日

新緑の頃

 こんにちは 高村光太郎記念館です。
紫陽花のきれいな季節になりました。紫陽花ロードを詩人の気分になって散歩するのはどうでしょうか?


 今年は雨も少なく、色も鮮やかです。

 もみじの花や桑の実もお出迎えしています
 今日はこの緑の森を見て「新緑の頃」という詩が浮かびましたのでご紹介します。

     新緑の頃
青葉若葉に野山のかげろふ時、
ああ植物は気良いと思う。
植物はもう1度少年となり少女となり
五月六月の日本列島は隅から隅まで
濡れて出たような緑のお祭り。
たとへば楓の梢をみても
うぶな、こまかな仕掛けに満ちる
小さな葉つぱは世にも叮嚀(ていねい)に畳まれて
もつと小さな芽からぱらりと出る。
それがほどけて手をひらく。
晴れればかがやき、降ればにじみ、
人なっこく風にそよいで、
ああ植物は清いと思う。
さういふところへ昔ながらの燕が飛び
夜は地虫の声さへひびく。
天然は実にふるい行状で
かうもあざやかな意匠をつくる。

            1940年5月6日作

2019年7月8日月曜日

中学生職場体験

今年も職場体験の季節になりました。
今年は男子3人です。
 先ずは、展望台に行くためにクマよけのピストルを、パン、パン、パンと威勢よく鳴らします。動物は火薬のにおいが嫌いなようですから、用心のために施設内はこの音と、音楽を鳴らしています。

 去年加えた、鐘です。
「恋人の聖地」まではいきませんが、光太郎が智恵子の名を読んだ場所です。
かなりご利益があるのでは、と期待を込めて。
 その後、記念館で職員から中の説明を受け、職員の仕事の説明も聞きます。
彫刻に触れるのも珍しいことなので作品を見ながら興味深々の様でした。
 丁度いいタイミングで団体のお客様が来館。
張り切って、チケットやパンフをお客様に渡します。
記念館内では、展示の説明も立派にこなします。
お客様も、かわいい職員の笑顔でうれしそうです。
今日はラッキーな日ですね。
午後からは、商品作りの体験をしました。
消しゴムはんこを使って、まずは、試し押しをし、つき方を学びます。
意外と押し方にもコツがいるので、上手に、つけたり、つけなかったり。
つき方になれてきたら、カードや用紙についていきます。
最後は、うちわ作りです。
沢山の材料から図案を選び、器用に絵を完成させていきます。
観光施設ですから、大きな声での挨拶。そして笑顔、どれも満点の3人でした。
今度は家族と一緒に来てくださいね。