2020年7月24日金曜日

小曲2篇

 みなさんこんにちは
高村光太郎記念館です
4連休、まずはお天気に恵まれお出かけ日和になりました。
当記念館も検温やマスク、代表の方の氏名記入などしていただきコロナ対策をしていますのでご安心して来館していただけると思っています

 この時期紫陽花は勿論、
山百合が、かおるように、咲きます。
先日まで雨ばかりで、花の首を重たそうにしていましたが、お天気のおかげでしゃんと背伸びをするようになりました。
 今日は光太郎が花巻に来て、宮沢賢治の実家に住んでいるときに詠んだ草稿(小曲)を紹介します。
昭和20年8月作です

花は何とて

花はなにとてうつくしく
花は何とてかおるらん
蝶々さそふか蜂よぶか
ああ天然のやみがたき
ただうるはしくかんばしく
花は野にみち山にみつ


木の実草の実おもしろや
木の実草の実おそろしや
自然の技術きはまりて
あらすさまじのたくみかな
木の実草の実そらをゆき
地をゆき野辺に山にみつ

 素敵な詩ですね
 この草稿には題がなく構想だけで実現しなかった詩集「花と実」の序詞として作られました
花薫る、高村光太郎記念館にどうぞ!

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