2018年11月4日日曜日

晩秋のさんぽみち

 こんにちは!!花巻高村光太郎記念館です。
秋も深まってきましたね。
どこを見ても素敵に色づきました。ご覧下さい。
 光太郎がここ花巻太田村山口地区に移り住んだのが昭和20年10月17日です。
光太郎の住処は箱だけ出来ていましたが、流しや、囲炉裏、本棚など何も出来ていません。まだ住める状態ではありませんでした。
 当時、山口には太田小学校の分教場があり、光太郎をこちらに誘った佐藤勝治さんという方が分教場の先生でした。分教場はかやぶき屋根のお寺みたいな建物だったそうです。
そこに佐藤先生は家族でお住まいでした。
 光太郎は10月から11月17日まで1か月、今ある山荘に移り住むまで佐藤先生のご家族と分教場に寝泊まりし、山荘に通い、中の手入れをして、なんとか一人で生活できるよう仕上げます。
 分教場から山荘までの道のりはずいぶん変わったようですが、眺める紅葉は同じ位素敵だった事でしょう。
26年11月3日にはこんなメモが残されています。
 11月3日頃が紅葉の頂上と見ゆ、美しさ限りなし。
 ウルシ、ハゼはすでに散れど 楢、ツツジ等紅、栗黄色となる、
 一體に金茶色。

散っていく落ち葉も素敵ですよ。詩人の気分に浸ることが出来ます。