お盆すぎは涼しい風が吹くと光太郎も書いていますが、今年は地球が病気になったのか元気が良すぎるのか暑すぎます。
光太郎の住まいは障子の窓でしたので、暑くてたまらなく、蚊取り線香を炊いたり蚊帳を吊ったり日記を読むと昔の光景が広がります。
でも、畑は楽しみな夏です。新じゃがなどは嬉しくて学校の先生におすそ分けをしています。糠味噌も上手く漬かったと自画自賛です。周辺に咲く花も観察しています。
オトギリソウなどはよく見られたようです。
光太郎全集から抜粋
昭和21年8月6日
「ミンミン鳴き始める。うぐいすチョビチョビ。桔梗、なでしこ、つりがねにんじん、はくか、オトギリ草咲いている」
昭和21年8月10日「横になると汗ひどし。ツリガネニンジン今さかん。
トラノオ、ウツボ草終期。萩のびる。女郎花さく」
萩は家畜の餌になったようで、村人が採っていったようです
お盆の赤飯でしょうか、頂いで蒸し直して食べています。
昭和21年8月12日
「キリギリスなどの声す。蝉は油セミ。カナカナは今なかず。東京とあべこべなり。」
昭和22年8月4日
「セミようやくさかんに鳴き始める。紅花1輪咲く、美しき丹がかった朱色なり。」
紅花は光太郎が種をまいて育てたもの。咲いた時の喜びがこちらにも届きそうです。
筑摩書房高村光太郎全集より
写真はネットから拝借しました。
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