2022年が始まりました。
岩手県花巻市太田山口は雪景色です。
当時光太郎が、山口に住み始めたときにお世話した佐藤勝治さんという分教場の先生が「山荘の高村光太郎」にこんなことを書いています
「分教場から小屋まではわずか5,6町ですが、冬になると、吹雪のため、2,3日絶対に行けなくなることがありました。吹雪が止んでから、私は溜まっていた郵便物をリュックに入れて長い杖をつきながら先生の小屋に向かうのでありました。(略)私は、晴れていても、時々風のためにすごい雪煙が立って、前方が見えなくなる林の雪道を、堅雪を踏み外しては半身埋もれたりしながらだいぶ難儀して小屋に通いました。略」
小屋とは、光太郎の住んだ現在の山荘の事。5,6町は、約600メートル、堅雪とは雪が冷えて更に踏み固まった状態です、全体真っ白ですから道路がわかりません。長い棒を持って、とは固まった所を選んで歩くためです。雪が深いので足を踏み外すと腰まで雪に埋まったとのことです。
もう少しすると、記念館、山荘周りがクロスカントリーのスキーコースになり、子供たちの休みには歓声が聞こえます。
昭和26年1月1日
寒さ烈し、雪まだふってゐる。風はやみたり、ひる頃まで寝ている。雑煮阿部さんよりの餅、豚、白菜(略)午後学校よりスキーにて先生郵便物持参、スキーでなくては歩けさうもなし、婦人之友正月號など届く。ひるまよりコタツ。0下3度、夜炊飯、生干し、のり、
ちゃんとご自分でお雑煮を作って食べていますね。お天気の良い年は水を汲んでお抹茶を点てて飲んでいます。
今年の花巻は寒くて雪も多く、時折風で雪が粉のように舞い、こんな感じの天気です。
今年も高村光太郎、顕彰のための活動を頑張りますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
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